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製紙原料事業
環境と社会に配慮した持続可能な原材料調達の実践
- 事業内容
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- 製紙用チップを生産・集荷して、日本製紙を中心として製紙会社に販売しています。
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一本の木を余すことなく使い切る
木材の理想的な利用法は一本の木を余すところなく使い切る、カスケード利用ができること。私たちは日本製紙グループの力を活かし、ビジネスの中でこのカスケード利用を完結できる国内で数少ない企業です。カスケード利用のダウンストリームに位置する低質材は、貴重な製紙用原料である木質チップとなります。私たちの木質チップを集荷するネットワークは国内随一。集荷した木質チップは日本製紙の各工場をはじめ関連工場に納入しています。
- カスケード利用…木材を多段階で利用すること。
- 建材等の資材として利用した後、合板や紙等の利用を経て、最終段階で燃料として利用することを言います。
持続可能な原材料調達方針
日本製紙グループでは、社会と環境に配慮した持続可能な原材料調達の実践を実現しています。「持続可能であること(サステナビリティ)」「木材の出所が明らかであること(トレーサビリティ)」「きちんと説明ができること(アカウンタビリティ)」、それが木質原材料調達における重要なポイントです。私たちは木質原材料調達が適切に行われていることを確認できるツールとして、各種森林認証制度(FSC認証、SGEC認証)を活用し、信頼できる原材料の供給に努めています。
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地域と作る集荷ネットワーク
私たちは、全国各地で低質材の集荷に力を入れるとともに、地域のチップ生産工場と何十年にもわたる緊密な集荷ネットワークを形成してきました。また製材工場の副産物である端材チップも最大限集荷することで、製材工場操業の安定化の一助として良好な関係を築いてきました。私たち日本製紙木材のグループ企業、ニチモク林産北海道、九州の林産事業体である南栄は、それぞれの地域で、製紙用チップの生産集荷の強化・尽力に努めています。